群馬のカタログリニューアル|商品情報を更新しやすくする7つの設計

カタログリニューアルでは、デザインを新しくする前に、商品情報、型番、仕様、写真などを「次回も更新しやすい状態」に整理することが重要です。
商品カタログや製品カタログは、一度作って終わりではありません。
新商品の追加、価格変更、仕様変更、廃番、写真の差し替えなどが発生するたびに改訂が必要になります。
そのため、制作時に情報整理ができていないと、次回の更新で、
・どの商品が最新なのか分からない
・型番と写真が一致しない
・同じ仕様がページごとに違う
・廃番商品が残っている
・Excelとカタログの数字が違う
・修正箇所の確認に時間がかかる
といった問題が起こりやすくなります。
更新しやすいカタログは、デザインデータだけではなく、掲載する商品情報そのものが整理されています。
この記事では、群馬県前橋市・高崎市を拠点にカタログ、パンフレット、Webサイトなどを制作する株式会社アルファー企画が、カタログを更新しやすくする7つの設計ポイントを解説します。
目次
カタログリニューアルは情報整理から始める
カタログリニューアルで最初に確認したいのは、「今のデザインをどう変えるか」ではなく、「現在掲載されている情報が正しいか」です。
既存カタログには、制作当時は正しかった情報でも、現在は変わっているものが含まれている場合があります。
たとえば、
・商品名
・品番、型番
・価格
・サイズ
・重量
・材質
・カラー
・対応製品
・仕様
・写真
・注意事項
などです。
古いカタログへ赤字を入れて修正するだけでは、新しく追加する商品や廃番商品との整理が複雑になることがあります。
まず「残す」「変更する」「追加する」「削除する」の4つに分類すると、改訂内容を整理しやすくなります。
更新しやすいカタログを作る7つの設計
| 設計 | 整理する内容 |
|---|---|
| 1.商品マスター | 商品情報を一元管理する |
| 2.商品分類 | カテゴリーと掲載順を決める |
| 3.情報項目 | 共通項目をそろえる |
| 4.仕様表 | 表記ルールを統一する |
| 5.商品写真 | ファイル名と商品を対応させる |
| 6.改訂ルール | 変更履歴と確認者を決める |
| 7.紙・Web連携 | 媒体ごとの役割を整理する |
1.商品マスターを作る

商品点数が多いカタログでは、誌面へ直接情報を書き込む前に、商品情報を一覧で管理します。
Excelやスプレッドシートなどを使用し、1商品につき1行で整理する方法があります。
たとえば、
| 管理項目 | 入力例 |
|---|---|
| 商品コード | A-001 |
| 商品名 | ○○シリーズ |
| 型番 | ABC-100 |
| カテゴリー | 業務用製品 |
| サイズ | W300×D200×H150mm |
| 価格 | ○○円 |
| 掲載状況 | 継続・新商品・廃番 |
| 写真ファイル | ABC-100_main.jpg |
というように整理します。
カタログ制作時に商品情報を探す場所が、「メール」「PDF」「Excel」「担当者のメモ」など複数に分かれていると、確認作業が増えます。
どの情報を最新版として扱うのかを決め、制作会社と共有する資料を一本化することが重要です。
2.カテゴリーと掲載順を整理する
商品点数が増えた場合は、現在の商品分類が利用者にとって探しやすいか見直します。
カタログの分類方法には、
・商品カテゴリー別
・用途別
・業界別
・サイズ別
・シリーズ別
・価格帯別
などがあります。
社内の商品管理上は分かりやすい分類でも、顧客が商品を選ぶ方法とは異なる場合があります。
たとえば製品名を知らないユーザーであれば、「商品名から探す」より「用途から探す」方が選びやすいこともあります。
新商品を追加できる余地を考える
現在の商品点数だけでページをぎりぎりまで埋めると、新商品を1点追加するだけで複数ページのレイアウト変更が必要になる場合があります。
商品追加が多い企業では、カテゴリーごとのページ構成や1ページあたりの商品点数をあらかじめ整理しておくと、次回改訂しやすくなります。
3.商品ごとの情報項目をそろえる
同じカテゴリーの商品は、基本的な情報項目をそろえると比較しやすくなります。
たとえば、A商品では「サイズ・重量・材質」が掲載されているのに、B商品では「サイズ・カラー・用途」だけでは、比較しにくくなります。
カテゴリーごとに、
・必ず掲載する情報
・該当する場合のみ掲載する情報
・Webで詳しく説明する情報
を決めます。
情報項目を統一すると、ユーザーが比較しやすくなるだけでなく、制作時の掲載漏れ確認もしやすくなります。
4.仕様表の表記ルールを統一する
製品カタログでは、数字や単位の表記を最初に統一することが重要です。
たとえば、
「300mm」
「300 mm」
「W300×H400」
「幅300×高さ400mm」
のように表記方法が混在すると、紙面全体の統一感がなくなります。
制作前に、
・mm、cmなどの単位
・半角、全角
・数字の表記
・サイズ表記の順番
・税込、税抜
・型番の表記
・記号の使い方
などを決めておきます。
仕様の違いを表で比較できるようにする
同じシリーズに複数モデルがある場合は、商品ごとに説明文を読むより、比較表にまとめた方が違いを確認しやすい場合があります。
| 型番 | サイズ | 重量 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| A-100 | ○○ | ○○ | 標準モデル |
| A-200 | ○○ | ○○ | 大容量モデル |
| A-300 | ○○ | ○○ | 省スペースモデル |
カタログの役割は、情報を掲載するだけでなく、商品同士を比較して選びやすくすることです。
カタログ制作・リニューアルについて相談したい方へ
株式会社アルファー企画では、既存カタログのデザイン変更だけでなく、掲載商品の整理、構成、撮影、印刷、Web展開までご相談いただけます。
「商品数が増えてカタログが見にくくなった」
「古い商品と新商品が混在している」
「商品情報の整理から手伝ってほしい」
「製品写真をまとめて撮り直したい」
「紙とWebカタログを連携したい」
といった場合も、現在のカタログや商品資料を確認しながら整理します。
5.写真ファイルを商品情報と対応させる

商品写真は、見た目だけでなく管理方法まで決めておくと、次回の差し替えがスムーズです。
よくあるのが、
「IMG_2381.jpg」
「最終商品写真.jpg」
「商品画像最新版2.jpg」
など、ファイル名だけでは何の商品か判断できない状態です。
たとえば、
「ABC-100_main.jpg」
「ABC-100_side.jpg」
「ABC-100_detail01.jpg」
というように、商品コードと写真を対応させると管理しやすくなります。
必要な写真カットを商品ごとに決める
商品によって写真の種類がばらばらにならないように、
・正面
・斜め
・側面
・使用シーン
・詳細部分
・サイズ比較
など、必要な写真をあらかじめ決める方法があります。
カタログだけでなくECサイトやホームページでも使用する場合は、撮影時点で複数媒体への展開を考えておくと効率的です。
6.改訂ルールと変更履歴を決める
カタログ更新では、「誰がどこを修正したか」を確認できる仕組みを作ります。
複数部署が商品情報を確認する企業では、営業、開発、製造、広報などから別々に修正指示が来ることがあります。
その場合は、修正内容を一つの一覧へまとめます。
| ページ | 商品コード | 修正内容 | 確認担当 |
|---|---|---|---|
| P.12 | A-100 | 価格変更 | 営業部 |
| P.18 | B-210 | 新商品追加 | 商品開発 |
| P.25 | C-300 | 廃番のため削除 | 営業部 |
修正指示をメール、電話、PDF、チャットなど複数の場所から受け取ると、反映漏れにつながる可能性があります。
修正依頼の方法と最終確認者を決めることも、カタログ制作の重要な工程です。
7.紙・PDF・Webの役割を分ける
すべての商品情報を紙のカタログだけに掲載する必要はありません。
価格や在庫状況など変更が多い情報はWebへ、商品の特徴や比較情報は紙へ、と役割を分ける方法があります。
| 媒体 | 向いている情報 |
|---|---|
| 紙カタログ | 商品全体の把握、比較、営業時の説明 |
| PDFカタログ | メール共有、ダウンロード |
| Webサイト | 最新情報、詳細仕様、価格変更 |
| 動画 | 使用方法、動き、施工・操作 |
QRコードから商品詳細ページ、動画、取扱説明書などへ誘導する方法もあります。
紙へすべてを詰め込まず、更新頻度の高い情報をWebへ分けることで、カタログの改訂負担を減らせる場合があります。
紙とデジタルの使い分けについては、「デジタルパンフレットとは?紙・PDF・ホームページとの違いと活用方法」も参考にしてください。
カタログリニューアル事例|情報整理から紙・Webまで改善
カタログリニューアルでは、デザインだけを変更するのではなく、商品情報の分類、仕様の見せ方、掲載順、紙とWebの役割まで見直すことで、使いやすさを改善できます。
株式会社アルファー企画では、ブライトライト様の総合カタログ制作において、製品ラインナップをまとめた紙カタログの制作から印刷、Webカタログ化まで一貫して対応しました。
制作時には、主に次のような課題がありました。
・多種多様な製品情報を分かりやすく整理する
・製品を探しやすい誌面にする
・紙とWebを用途によって使い分けられるようにする
・カタログ全体のブランドイメージを統一する
そこで、製品スペックや型番などの商品情報について視覚的なルールを設け、仕様を確認しやすい誌面へ整理しました。
また、紙カタログだけで完結させず、印刷用データを活用したWebカタログも制作しています。
営業先や現場では紙、事務所や移動中にはWebというように、利用場面に合わせて情報へアクセスできる構成としました。
カタログはどこを変える?改善前後の具体例
カタログをリニューアルするときは、「古いデザインを新しくする」だけではなく、ユーザーが商品を探し、比較し、選ぶ流れを見直します。
たとえば、次のような改善が考えられます。
| 項目 | 改善前にありがちな状態 | 改善後の考え方 |
|---|---|---|
| 商品分類 | 社内の商品管理区分のまま掲載 | 用途・シリーズなど顧客が探しやすい分類へ整理 |
| 掲載順 | 商品を追加した順に掲載 | カテゴリー→シリーズ→商品という順番を統一 |
| 仕様表 | 商品ごとに項目や順番が異なる | 同カテゴリーでは項目・単位・掲載順を統一 |
| 型番 | 本文や写真の近くに小さく掲載 | 同じ位置・同じルールで確認しやすく表示 |
| 商品写真 | サイズ・背景・角度が商品ごとに異なる | メイン写真の画角や背景をそろえる |
| 商品比較 | 各商品ページを見比べる必要がある | シリーズ内の商品を比較表で一覧化 |
| 価格・最新情報 | 変更の多い情報もすべて紙へ掲載 | 必要に応じてWebの商品詳細へ誘導 |
| 商品追加 | 新商品追加のたびにページ全体を組み直す | 追加を想定したページフォーマットを設計 |
改善例1|商品分類を「社内目線」から「顧客目線」へ
たとえば社内では、商品を「Aシリーズ」「Bシリーズ」「Cシリーズ」で管理していても、初めてカタログを見る人がシリーズ名を知っているとは限りません。
その場合、
改善前:シリーズ名だけで分類する
改善後:まず「用途」や「使用場所」から選び、その中でシリーズを比較できるようにする
という方法があります。
商品名を知らない顧客でも、目的から商品へたどり着きやすくなります。
改善例2|仕様表の項目を統一する
同じシリーズの商品であれば、比較するときに確認する情報も共通していることが多くあります。
改善前:
商品A「サイズ・重量・材質・価格」
商品B「価格・寸法・カラー・重量」
改善後:
「型番 → サイズ → 重量 → 材質 → カラー → 価格」
のように、同じ順番で掲載します。
項目の名称、数字、単位まで統一することで、ページを行き来しても情報を見つけやすくなります。
改善例3|商品の違いを一覧で比較できるようにする
同じシリーズに複数モデルがある場合、それぞれのページを読むだけでは違いを判断しにくいことがあります。
その場合は、シリーズの冒頭などに比較表を追加します。
| 型番 | サイズ | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| A-100 | ○○ | 標準仕様 | 一般的な用途 |
| A-200 | ○○ | 高機能仕様 | 機能を重視する場合 |
| A-300 | ○○ | コンパクト仕様 | 設置スペースが限られる場合 |
商品スペックをすべて並べるのではなく、「商品を選ぶときに違いとなる項目」を優先して比較します。
改善例4|紙とWebで掲載する情報を分ける
価格、在庫、新商品の追加など、変更頻度が高い情報をすべて紙へ掲載すると、変更のたびにカタログを改訂する必要があります。
改善前:
紙カタログだけですべての情報を完結させる
改善後:
紙:商品全体の把握、特徴、比較情報
Web:最新価格、詳細仕様、追加商品、動画、取扱説明書
というように役割を分け、QRコードなどで商品詳細へ誘導する方法があります。
カタログリニューアルでは、ページをきれいに作り直すことよりも、「探しやすい」「比較しやすい」「更新しやすい」の3つを改善できているか確認することが重要です。
カタログを全面改訂するか部分修正するか
毎回すべてを作り直す必要はありませんが、情報構造そのものが合わなくなっている場合は全面リニューアルを検討します。
| 状態 | 対応の考え方 |
|---|---|
| 価格のみ変更 | 部分修正を検討 |
| 数商品を追加 | ページ構成を保てるなら部分修正 |
| 商品数が大幅に増加 | カテゴリー・構成から見直す |
| 古い商品が多数残っている | 商品マスターから整理 |
| 仕様表がバラバラ | 表記ルールから再設計 |
| ブランドイメージが変わった | デザインも含めてリニューアル |
カタログ制作で費用が変わるポイント
カタログ制作の費用は、ページ数だけではなく、商品点数や支給資料の状態によっても変わります。
主に確認したいのは、
・ページ数
・商品点数
・掲載情報が整理されているか
・商品撮影が必要か
・原稿作成が必要か
・図版やイラストが必要か
・校正回数
・印刷部数
・紙の種類
・製本方法
などです。
たとえば同じ16ページでも、完成した原稿・写真を支給する場合と、数十商品の情報整理や撮影から依頼する場合では制作工程が異なります。
そのため見積もりを依頼する際は、「16ページのカタログを作りたい」だけでなく、商品点数と現在そろっている資料も伝えると、必要な作業を判断しやすくなります。
群馬でカタログ制作を依頼するメリット
群馬県内の製造業や商品メーカーでは、商品撮影や現物確認が必要になることもあるため、制作会社との距離が進行に影響する場合があります。
前橋、高崎、伊勢崎、太田、富岡など県内の企業であれば、
・商品や製品の確認
・工場での撮影
・商品撮影
・担当者へのヒアリング
・既存カタログの確認
などを現場で行う方法があります。
特に専門性の高い製品では、原稿だけで判断せず、実物や使用方法を確認した方が特徴を整理しやすい場合があります。
カタログリニューアル前チェックリスト
制作会社へ依頼する前に、現在の情報をどこまで整理できているか確認してみてください。
□ 最新の商品一覧がある
□ 新商品が分かる
□ 廃番商品が分かる
□ 商品コード・型番が整理されている
□ 最新価格が分かる
□ 商品ごとの仕様がそろっている
□ 商品写真と型番が対応している
□ 撮り直す商品が分かる
□ 商品カテゴリーが整理されている
□ 掲載順が決まっている
□ Webへ掲載する情報を整理している
□ 社内の確認担当者が決まっている
□ 最終校正を行う担当者が決まっている
□ 印刷部数が決まっている
すべてを整理してから相談する必要はありません。資料が複数に分かれている場合も、現在のカタログ、商品一覧、写真などをもとに整理できます。
カタログリニューアルに関するよくある質問
古いカタログのデータがなくてもリニューアルできますか?
現在のカタログや商品資料を確認し、必要な情報を整理し直す方法があります。
ただし元データの有無によって制作方法や作業量は変わります。
商品写真もまとめて撮影できますか?
はい。カタログに必要なカットを整理したうえで、複数商品をまとめて撮影する方法があります。
WebやECサイトでも使用する場合は、必要な写真を撮影前に整理しておくと効率的です。
価格が頻繁に変わる場合はどうすればよいですか?
紙へ価格を掲載するか、Webへ誘導するかを検討します。
変更頻度の高い情報をWeb側へ分けることで、紙の改訂回数を抑えられる場合があります。
何商品くらいから商品一覧を整理した方がよいですか?
明確な商品数の基準はありません。
商品数が少なくても、型番、仕様、写真、価格など複数の情報を管理する場合は一覧化しておくと確認しやすくなります。
紙とPDFを同じデザインで作れますか?
紙面データからPDFを作成することはできます。
ただしスマートフォンでの閲覧性やリンク機能まで重視する場合は、紙をそのままPDF化する以外の方法も検討します。
毎年カタログを更新する場合はどう設計すればよいですか?
商品マスター、写真ファイル名、表記ルール、改訂手順を最初に整理しておくことが重要です。
更新する部分と変更しない部分を分けておくと、次回改訂時の確認作業を減らしやすくなります。
まとめ
カタログリニューアルでは、見た目を新しくするだけでなく、次回の更新まで考えて商品情報を整理することが重要です。
今回の7つのポイントは、
1.商品マスターを作る
2.カテゴリーと掲載順を整理する
3.商品ごとの情報項目をそろえる
4.仕様表の表記ルールを統一する
5.写真ファイルを商品と対応させる
6.改訂ルールと変更履歴を決める
7.紙・PDF・Webの役割を分ける
です。
カタログは商品点数が増えるほど、デザインより前の情報整理が重要になります。
「今回きれいに作る」だけではなく、「次回の商品追加や修正をどう行うか」まで設計することで、長く使いやすいカタログになります。
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執筆・監修:株式会社アルファー企画
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